インドネシアにおける医薬品市場調査報告書
2014.2.10
インドネシアにおける医薬品市場調査報告書
平成23年7月28日
西山 正徳
1.健康疫学状況
人口 2億3800万人、 対GDP比の医療費支出は2.2%
平均寿命は70.8歳、新生児死亡率3.1%、5歳以下死亡率4.1%
2.医療・保険制度
病院は1300カ所程度。病床や専門医の存在と通じてABCランクが付けられている。
保険は以下の種類がある。
(1)Askes(2)工場労働者向け(3)生活困窮者のための公的保険(Jamkesnasi)(4)民間保険
3.薬事状況
医療用医薬品の分類は3分類
—先発医薬品
—ブランドジェネリック(先発の60〜80%の価格)
—ジェネリック(先発の20〜40%の価格)
薬局数は11000カ所程度 (KIMIA 400, Pharos 350等)
医薬品企業は国営社、民間企業168社、外資33社、流通企業は2300社存在する。
ASEANの2011年時点での医薬品市場は125億2千万US$で、そのうち34%がインドネシア市場、
約2900億円で、そのうちジェネリック市場は300〜400億円。
4.個別企業
(1)KIMIA FARMA
(2)Indo FARMA
国営企業で第一位。80%が医療用医薬品、20%がOTC。人員750名。
(3)PHAROS
・1971年創業の薬局、製造、流通、広告等を手がけるグループ企業。
・売り上げ 約77億円、2006年から毎年40%の成長率で、現在第6位。
・170種類、500品目を工場3カ所で製造、350の薬局で販売している。来年は150店舗増やす。
予定。MRは2236名。
・抗がん剤、ホルモン剤、造影剤、バイオシミラー等ハイテク医薬品は日本に期待すること大。
(分析)
1.思ったよりも企業力を付けてきている印象。特に、インドネシアにない医薬品の輸入には興味があ るが、ジェネリックについては自国生産を強化。政府もジェネリック使用推進、自国企業保護を念頭においている。また、二大国営企業の存在は大きい。
2.医薬品審査の状況、保健省傘下の医薬品審査機構の状況把握は必要