昨年12月で当法人は13年目迎えました。これも会員および理事の皆様方のご協力、ご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。ここ数年はコロナの影響でアジアフォーラムやアジア医療勉強会もリモートで開催せざるを得ないことは大変残念です。一刻も早い収束を期待しているところです。
さて、我が国を含むアジア地域の医療はここ数年驚くほどの進展を遂げてきています。医療機関の近代化や医療技術の向上、医師や看護師の教育レベルの向上、優れた医薬品や医療機器の開発、ITを活用した患者利便性の向上等々です。一方で貧富の拡大が叫ばれており、現実にそういった方向に社会経済も動いています。そのため、医療へのアクセスが不十分な住民も少なからず存在しています。今年中国を抜いて世界最大の人口を有するインドや多くの島々を抱えるインドネシア、紛争が続いているミャンマーなどでは医療が受けられない人口が増加してきています。
一方、日本の医薬品の輸出額は1兆4446億円(令和3年)、医療機器については1兆91億円(令和元年)と年々増加してきています。我が国の医薬品が世界から評価されている証左とも言えます。国内においては、現在「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会が開催されており、 3月提言に向けて『我が国の医療水準の維持・向上のために必要な「革新的な医薬品や医療ニーズの高い医薬品の日本への早期上市」、「医薬品の安定供給」といった観点から、現状の課題を踏まえ、流通や薬価制度の在り方について』 検討が行われています。
さらに世界に眼を向ければロシアによるウクライナへの非人道的侵略が多くの悲惨な殺戮や難民を生み出しています。この法人は、そのような中にあってもアジア医療に注視して情報交換、調査研究を進めていきます。皆様の引き続きのご支援をお願い致します。
2023年2月
(社)メディカルプラットフォーム・エイシア
代表理事 西山 正徳
- 2022.11.17第60回アジア医療勉強会「日本のグローバルヘルス外交について/G7サミットに向けて」
- 2022.9.29第59回アジア医療勉強会「AMEDを科学する」
- 2022.9.15第58回アジア医療勉強会「くすりの未来」
- 2022.6.15第57回アジア医療勉強会「研究開発の現状と課題」
- 2022.3.23第56回アジア医療勉強会「令和4年診療報酬改定」
- 2021.12.1第55回アジア医療勉強会「これからの薬価政策について」
- 2021.10.1第54回アジア医療勉強会「フォーミュラリーをめぐる 議論・課題と導入事例」
- 2021.10.1第53回アジア医療勉強会 「コロナ感染症のこれから」
- 2021.6.30第51回アジア医療勉強会(WEB開催)「医療と介護―三つのベクトル」
- 2021.2.26第 49 回アジア医療勉強会